【アメリカ→日本】帰国時の流れや自主隔離、コロナの影響は?

このページでは、コロナの影響下でアメリカから日本へ帰国する際の様子を実体験を元に紹介します。

どんな流れなの?必要なものは?注意すべきことは?といったことに関する情報をまとめています。

ツーソンミネラルショーに行きたいと考えている人は参考にして下さい。

【アメリカ→日本】帰国時の流れや自主隔離、コロナの影響は?

この記事の目的・注意点

この記事の目的は以下の通りです。

どれくらい大変かを知ってほしい
どんな様子かを理解してほしい
旅程の参考にしてほしい
帰国時の流れを理解してほしい
注意すべきことを把握してほしい
なお、この実体験は「2021年7月1日時点」のものです。
2022年以降のツーソンミネラルショーの際には古い情報になるので注意してください。
鵜呑みにせず、参考程度に割り切って読んでください。
日本の厚生労働省およびアメリカ政府、アリゾナ州政府はコロナ対策の内容を更新し続けているので最新情報を得るよう注意してください。
参考リンク:厚生労働省 新型コロナウイルス感染症について

日本とアメリカ間の渡航の状況

2021年7月時点、日本とアメリカ間の渡航は禁止されておらず、一定の条件を満たせば自由な往来ができます。

2国間の往来の様子を端的に言うと、

行きは良いが、帰りが大変

となります。

日本からアメリカへは行きやすいものの、アメリカから日本へ帰る際が大変です。

気軽な気持ちでアメリカに来ても、帰りに苦労するので、渡航は慎重になってください。

「日本からアメリカ」については【日本→アメリカ】準備すべきものや注意点は?現地でやるべきことを参考にしてください。

【日本→アメリカ】準備すべきものや注意点は?現地でやるべきこと
コロナ禍に日本からアメリカへ渡航する人が知っておくべきことや注意点をまとめています。このページでは準備すべきものや注意点を確認できます。
2022年のツーソンミネラルショーを計画している人は、この記事ではなく、厚生労働省のウェブサイトで最新情報を入手してください。

体験談の前提条件

読み進める前に、体験談の前提条件を把握してください。

当然ながら条件は人によって異なり、日本入国時の対応も変わります。

つまり、このサイトで紹介している情報が、あなたにも適用されるとは限らないという意味です。

  • アリゾナ州ツーソン在住者
  • アメリカ国内線は利用せず
  • ロサンゼルス空港から成田空港まで
  • 大人ひとり
  • 利用航空会社はANA(全日空)
  • 出発前検査の結果は陰性
  • 出発前日に検査証明書取得
  • 成田到着後3日間の強制隔離の対象
  • 14日間の自主隔離の対象

アメリカから日本へ帰国する際の要件

2021年9月時点、アメリカから日本へ帰国する際には以下の要件を満たす必要があります。

  • 検査証明書の提示
  • 誓約書の提出
  • 質問票の提出
  • 監視用アプリの実装
  • 14日間の待機期間(待機期間10日目以降に陰性であれば免除)
「到着後3日間の強制隔離措置(アリゾナ州が対象)」は、2021年9月17日に解除されました。(再規制の可能性あり)

検査証明書の提示

アメリカを出発する際に「コロナ陰性を証明する文書」を用意すること。

おそらく、最も大変で重要な要件だ。

この書類は空港のチェックインカウンターで確認され、これがなければそもそも飛行機に乗れない。(間違いや不備は許されない)

日本到着時にはより厳しめにチェックされ、検疫官が何度も目を通す。

検査証明書は、厚生労働省により厳格な条件や記載内容の指定がされているため、ハードルが高い。

とくに、以下の条件を満たすことが大変。

  • 厚生労働省が認めた検体および検査方法でなければいけない
  • 出発時刻の72時間以内でなければいけない
  • 医師、看護師、薬剤師いずれかによるサインが必要
  • 72時間以内にすべてを「不備なく」用意する

検査証明書の取得が心配な人は、厚生労働省の指定に準じた検査や、書類発行に対応している日系の医療機関を使うと良い。

ただし、検査に数百ドル、書類発行に数百ドルかかる。(この場合、$300くらい必要らしい)

検査当日に結果がもらえるとは限らないので、何度か足を運ぶ必要があるかもしれない。

検査方法にもよるが、検査結果が出るまでに24時間から48時間かかる可能性がある。

また、日系の医療機関での検査は、大都市でしか受けられないので、ツーソンでは難しい。

繰り返しになるが、アメリカで検査証明書を用意できなければ帰国できない。

あなたが検査証明書を手配できる自信がない場合は、ツーソンには来ない方がいい。

「行きは良いが、帰りが大変」というのはこの点だ。

検査証明書についてさらに詳しくまとめた記事日本へ帰国時に絶対必要な「検査証明書」とは?も参考にしてください。

日本へ帰国時に絶対必要な「検査証明書」とは?
コロナ禍における日本帰国時に必要な「検査証明書」について詳しく解説しています。検査証明書の要件や取得方法、注意点などがあります。
参考リンク:在ロサンゼルス日本国総領事館 72時間以内検査陰性証明書の発行が可能な医療機関 (リンク切れの可能性あり)

誓約書の提出

厚生労働省のウェブサイトであらかじめダウンロードおよび印刷する。

日本到着後の自主隔離先や、交通手段、緊急連絡先、メルアドなどを記入し、法的な責任を負うことに署名させられる。

日系の航空会社であれば、機内で印刷されたものを配られる(はず)なので、機内で記入しても問題ない。

印刷されたものさえあればすぐに用意できる。

ポイントは「紙」で用意することだ。

参考リンク:厚生労働省 検疫所が確保する宿泊施設での待機・誓約書の提出について(リンク切れの可能性あり)
アメリカ、とくにツーソンでは印刷に苦労するので注意してほしい。ホテルにプリンターがあるとは限らない。

質問票の提出

厚生労働省のウェブサイトからウェブ上で個人情報について回答する。
回答した情報は自動的にQRコード化されるので、印刷またはスクリーンショットで保管しなければいけない。
日本到着時にQRコードを読み取ってもらい、回答した情報を元に監視されることになる。
必ずしも印刷する必要はないので、スマホさえあれば簡単に用意できる。
参考リンク:厚生労働省 質問票の提出について(リンク切れの可能性あり)

監視用アプリの実装

強制隔離または自主隔離期間中、以下のアプリを通してあなたの行動が監視される。

アプリの実装は義務なので拒否はできない。

また「スマホを持っていない」ということは理由にならない。

スマートフォンを持っていない場合、日本入国時に自己負担(15,000円程度)で端末を強制的にレンタルさせられる。

実装が必要なアプリは以下の3つ。

  • 位置情報確認アプリ(OEL)
  • ビデオ通話アプリ(My SOS)
  • 接触確認アプリ(COCOA)

これに加えて、あなたの位置情報を監視するためにスマホのGPS設定も必要になる。

アプリは日本到着時に実装しても構わないが、アメリカを発つ前に実装しておく方が楽だ。

インストールから初期設定まで30分あれば十分だ。

ちなみに、日本入国時に検疫官があなたのスマホを操作して、動作チェックや設定ミスの有無を確認する。

同時に、申告したあなたのメールアドレスが機能するかもチェックされる。

到着空港での様子は【2021年7月の実体験】コロナ帰国の空港での流れやヒントで詳しく紹介しています。

【2021年7月の実体験】コロナ帰国の空港での流れやヒント
2021年7月にコロナ帰国を体験した際の詳細をまとめています。空港での流れ、タイムライン、準備すべきもの、うまく過ごすヒントなどがあります。
参考リンク:厚生労働省 スマートフォンの携行、必要なアプリの登録・利用について(リンク切れの可能性あり)

到着後3日間の強制隔離措置

「到着後3日間の強制隔離措置(アリゾナ州が対象)」は、2021年9月17日に解除されました。(再規制の可能性あり)以下の記事は参考程度にしてください。

2021年7月時点、アメリカのいくつかの州は水際対策強化のため、日本到着時に強制的に3日間隔離される対象だ。

ツーソンがあるアリゾナ州もその対象のため、日本到着後そのまま3日間は空港近くのビジネスホテルで過ごすことになる。(費用負担なし)

この措置は日本到着後に初めて知る人も多いので、かなり注意すべきポイントだ。

ツーソンミネラルショー期間中に変更されることも考えられるので、帰国前に必ず最新情報をチェックしてほしい。

強制隔離の様子は変異株の水際対策強化で3日間強制隔離された時の様子で詳しく紹介しています。

変異株の水際対策強化で3日間強制隔離された時の様子
このページでは変異株による水際対策強化で実施されている強制隔離の実体験を紹介しています。(2021年7月1日時点の情報)
参考リンク:厚生労働省 水際対策強化措置に係る国・地域の指定について(リンク切れの可能性あり)

14日間の待機期間

帰国後、日本に入国するすべての人に14日間の待機期間が義務付けられている。

ワクチン接種済であろうと、短期出張であろうと、陰性であろうと関係なく、全員が対象だ。

強制隔離よりも緩い制度だが、位置情報や健康状態の報告、ビデオ電話、GPSによる位置情報の監視などがある。

2021年10月1日以降、ワクチンを接種済でなおかつ証明書がある場合、待機期間10日目以降に陰性を証明できれば、その時点で待機期間が免除されます。

14日間の待機期間については【実体験】14日間の待機期間とは?罰則は?やってはいけないことで詳しく紹介しています。

【実体験】14日間の待機期間とは?罰則は?やってはいけないこと
海外から日本へ入国(帰国)した際の「14日間の待機期間」についてまとめています。罰則、ルール、やってはいけないこと、体験談などがあります。

実際に起きている問題

あまり知られていませんが、帰国時には様々な問題が起きている。

搭乗拒否、入国拒否、強制送還など、決して他人事ではないので、よく理解しておこう。

【日本経済新聞より引用】邦人、帰国時のトラブル続出 陰性証明あるのに搭乗拒否で問題点を取り上げています。

【日本経済新聞より引用】邦人、帰国時のトラブル続出 陰性証明あるのに搭乗拒否
コロナ禍で海外から日本へ帰国する際に起きているトラブルを日本経済新聞が指摘している記事です。渡航を検討中の方に有益な情報です。

まとめ

2021年7月時点、日本からアメリカに行くのは容易だけど、アメリカから日本へ帰国するのは非常にハードルが高いことが分かったと思う。

日本帰国後2週間は実質的な監視状態にあり、ルールを無視すれば罰則を受ける可能性もある。

2022年以降のツーソンミネラルショーについては「行きは良いが帰りは大変」ということを忘れずに計画してほしい。

日本からアメリカの渡航は【日本→アメリカ】準備すべきものや注意点は?現地でやるべきことを参考にしてください。

【日本→アメリカ】準備すべきものや注意点は?現地でやるべきこと
コロナ禍に日本からアメリカへ渡航する人が知っておくべきことや注意点をまとめています。このページでは準備すべきものや注意点を確認できます。